オリジナル商品を作り始めたきっかけは自分が納得するシャンプー作りから…
それから処理剤やらパーマ剤やら商材が増えていき…
バックルームに収まりきれないっていうのと、商品を梱包するのに時間短縮のために店内に商品ラックを設置…
そして商材が増えたらラックを増設の繰り返し…
気がついたら店内は美容室兼倉庫に…
ラックに収まりきらない未開封の商材は店内の片隅に…
一応、布で被せてTHEダンボールってのを隠してるけど…見栄えがちょっとねぇ^^;
そのうち本格的に倉庫借りなきゃかな?
で、本題に入りますが…
昔、後輩Aと飲んでるとこんな話しの流れになった…もう、本人は忘れていると思うけど^^;
A:「オリジナル商品ってさぁ…どれくらいかかる?(投資費用)…で、リターンはどうなの?(儲かる?)」
とか…
A:「今ノンシリコンとかオーガニックが流行ってるから、それ系で売れる何か作ってみようかなぁ?」
って具合に…聞かれた僕は「ん~…やってみれば?」って言っちゃった^^;
僕:「だって需要と供給だからね、ニーズがあれば売れるし…カット料金が1.000円で繁盛している美容院もあれば、カット料金10.000円OVERでも繁盛しているお店もあるわけだし…
その辺はオリジナル商品も似ていることだと思うよ…。」
そう言うと…俄然やる気まんまんな後輩…まずは手始めにシャンプーを作りたいらしい…。
僕:「じゃ、活性剤は何をメインにするの?」
A:「森さんのと同じやつで!!」
ここで、思わず笑ってしまった^^
オリジナル商品…いわゆるOEMには大きく二つあります。
すでに中身は出来ていてラベルを張り替えるだけのオリジナル?商品。
もう一つは配合成分や成分比率が完全オリジナル配合の商品。
もし、WECO BASEの商品が前者だったら「いいよ♪」って即OK出せるけど…
後者だからね^^;教えられないわけです。
しかも、通常はOEMメーカーで用意している限定された原料の中で処方を組むのが基本ですが、WECO BASEの商品に配合してある特定の原料はOEMメーカーの用意している原料とは別にWECO BASEが独自に原料メーカーと取引をしているので、僕と同じOEMメーカーに同じ製品の製造依頼をかけても同じ処方の製品はできないんですね^^;
もうちょっと突っ込んだ話しをすると…
僕が初めて処方を組んだフォレストシャンプー…シャンプー剤としてはありえない比率で補修成分が配合してあります!!
各種補修成分は1%~!!処方を組んだ経験のある方なら分かる事だけど…1%って少なく感じるかもしれないけど立派な濃密トリートメントレベルです^^;
初期のフォレストシャンプーは中でもカチオン性のものが大量に入っていたので、使い始めは良いけど、だんだんと質感低下が起きるっていう…いわゆるビルドアップが起きてしまいました^^;
なので、改良に改良を加えて使い続けてもカチオン性補修成分によるビルドアップが起きにくい原料を加え…今のフォレストシャンプーに辿りついたのですが…
…
話は戻るけどOEMメーカーにない原料を取るには、それ相応の入り目と単価で仕入れなければならないし、作る側としてはお客様に受け入れてもらえるかどうかも分からないものを仕入れるので相応のリスクがあるわけで…
しかも、お客様というのはWECO BASEの場合、はじめから一般のお客様ではなくて、まずは美容のプロである美容師…
…特にこのブログを見ているマニアックな美容師(笑)…
いやいや、笑い事じゃない…そんな厳しい目を持った人達に認めてもらえる商品を作らないといけない。
また、OEMを作る上で重要なのはビルドアップの他にもリフトアップや油性原料の酸化の問題など…本当はもっと書きたい事があるけど今日はこの辺で^^
そうそう、後輩Aのことなんだけど…
ラベルを張り替えるだけのOEMでもAの思惑通り一般のお客様にそこそこ売れるかもしれない…それでも根底にコンセプトというか、美容師自身の想いとか信念というものが存在しないOEMっていうのは販売した所で他の商品と何が違うの?って肌で感じるお客様も多いと思う…それだけ現在のお客様の審美眼も厳しくなってきているってこと。
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