何だかなぁ~…
缶コーヒーから市販のドリップコーヒーに変えたら缶コーヒーが…う~んって感じ…
で、コーヒー屋さんで出してもらうと市販のドリップコーヒーが…う~んってね…
だんだんと違いが分かる歳になってきました^^;
ヘアカラーも同じだと思うんですよ…
例えば…
缶コーヒーがホームカラー…質はともかく手軽で、いつも変わらない同じ味って意味でね。
市販のドリップコーヒーはサロンカラー…質は缶コーヒーよりはちょっと良くて、それでいて手間がかかってますよ的な…
じゃ、コーヒー屋さんで出してもらうコーヒーをカラーで例えると何?ってことなんですが…
コーヒー屋さんでは、豆選び→ピッキング→ブレンド→ロースト→ミル→抽出…
もちろんこの一つ一つの工程ににたくさんの技術とこだわりが詰まっている…
いわゆるバリスタと呼ばれるコーヒーのスペシャリストが存在するわけで…
さしずめスタイリストのカラー施術ではなくカラーリストによる施術かな?
カラーリングに深化した毛髪化学・薬学・色彩学・技術…とね^^
で、また色の感じ方は人それぞれで、スタイリストが施術してもカラーリストが施術しても違いが分からない人もいるかもしれないけど…
やはり分かる人には分かる違いのあるカラーリング…
分からない方にはその違いを分かりやすく説明する…
そうすることで、お客様の知らなかった世界を広げて見せてあげることが出来てくる…と、思う。
僕はカットもパーマもするからカラーリストではないけれど…カラーリストに負けない魅力あるカラーデザインを提供したいと常日頃考えています。
ま、そうはいってもカラーリストさんの足元にも及びませんが^^;
ただ、技術的に可能なことなら…できることなら何でもします!!
今回3人のお客様に共通するのはグレイカラー…いわゆる白髪染めです。
本当はもっと明るいカラーリングを楽しみたいけれどしっかり白髪をカバーするにはダークトーンでしか染められないと思い込んでいるお客様が多く…
明るく染めながらしっかり白髪をカバーできることを知らないんです…
こちらノンノを読んでいるお客様…年齢は60台…若いですね^^
髪は細く軟毛で、油分少な目の髪質なので艶が無い…そんな髪質なので、いつも白髪染めをすると黒々と濁って染まってしまう…
また、仕上がりが黒く濁って発色するので顔色まで悪く見えてしまうので艶のある明るめのトーンで仕上げたいところ…
なので艶が出しやすく彩度が高く発色しやすいグレイカラー剤8トーンのオレンジブラウンにファッションカラー剤の6トーンのオレンジを混ぜたレシピで塗布…
白髪は全体30%程度で、こめかみ部分だけほぼ100%白髪…
あらかじめこめかみの白髪100%部分は2~3トーン明るめの染まりになるのでデザインの一部としてハイライトを入れた様になることを事前に説明をして、あえて30%白髪部分にトーンを合わせずに仕上げてみました。
そうすることで顔周りが明るくなるので印象もグッと明るく肌色も色艶よく見えます。
お見送りの際にはとても明るい笑顔になり、喜んでお帰りになりました♪
翌日…↑のお客様の紹介でご来店された、同じく60台女性…
毛質は細毛・軟毛・水分・油分少なめ・ビビリ毛気味…典型的にトーンが沈みやすく濁りが出やすい毛質です。
履歴は毎回5トーンの白髪染め…と、パーマ…そして希望色は明るめ…
残留ティントが濃すぎてトーンを明るめにしたくても毛先がリフトできない…
できても汚くなりそう…
なので、今回は退色して6トーンにまで抜けてる中間部分に合わせて根元は6トーンと5トーンのグレイカラー剤を混ぜたレシピでリタッチ…
そして12トーンのオレンジで…ファッションカラー剤で、分け目1cm内側にウィービングとハチのラインにスライシング…
ハイライトのウィービングとスライシングを内側に入れることで全体のトーンは変えられなくても多少明るく見せることが出来ます。
例えば黒い画用紙に5トーンのナチュラルブラウンを乗せてもほぼ黒ですが、白い画用紙に5トーンのナチュラルブラウンを乗せると少し明るく見えるのと同じ仕組みです^^
そのために色味も黒に対比しやすいオレンジを選びました。
いろいろ条件はありますが、今回のようにワンメイクで明るめのグレイカラーが出来ない場合もあるので、一年かけて徐々に明るくしていく方向で施術しました。
それよりビビリ毛が気になるな…^^;
そして最後は…もう長くご来店頂いてるグレイカラーのお客様…
こちらは髪質の水分・油分量ともに多く、オレンジやレッドなどの暖色系が綺麗に明るめに発色しやすい毛質…
リタッチ部分は明るく発色しやすいグレイカラー剤8トーンのオレンジブラウンに、少し深みを加えるために6トーンバイオレットを混ぜたレシピで塗布…
毛先染めは3~4カ月に一回…大体リタッチ2~3回に一回の割合で全体染めですね^^
今回、リタッチのみで毛先は染めていませんが…前回の毛先のレシピは、ファッションカラー剤8トーンのベージュブラウンとバイオレットにクリア剤を混ぜたレシピです。
リタッチ部分がグレイカラー剤だけに、伸びてきた既染部にはファッションカラー剤であっても残留ティントの上に乗せるとなると、くすみや濁りが出やすい状態…
なので、アンダートーンを沈ませずに活かせるベージュブラウンをベースにレシピ作り…また毛先のダメージ度合いに合わせてクリア剤を混ぜて濁らせないように調合しました。
それより…写真で撮ると過去のハイライト部分が浮いて見える^^;次回はローライトかな…
※白髪染めでも条件が揃えばここまで明るいトーンで白髪染めが出来ます。
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