「ダメージ毛に対して縮毛矯正の薬剤選定はどうしてますか?」
と質問がありましたので僕なりにお答えします。
ただ正解はありませんし、お客様を施術するたびに反省し、改善していますので同じ質問を受けても次回は違う答えを言うと思います…。
まずはドライの状態で毛髪診断…
癖の種類
毛髪の水分
毛髪の油分
親水化の度合い
炭化の度合い
キューティクルの剥離度合い
ケア剤に含まれる植物油の酸化した残留度合(利用するか除去するか※基本矯正前にシャンプーはしませんが…)
ケア剤に含まれるシリコーンの残留度合い(利用するか除去するか※基本矯正前にシャンプーはしませんが…)
あとはサロンカラーとホームカラー履歴の確認などなど…
次はウェットの状態にしてドライ時の毛髪診断との誤差を再度確認します。
薬剤は癖を伸ばすに必要な還元力を第一に考え、次にその還元力に耐えうるか考慮して還元剤の種類や濃度・pHを調整します。
今回は根元にハード系チオ(チオグリコール酸7%pH9.5):ジェル7+(中性チオグリセリン5.9%)を1:20%
中間はジェル5(酸性チオグリコール酸6%)::ジェル7+(中性チオグリセリン5.9%)を1:1
毛先はジェル5(酸チオグリコール酸6%):ジェル7+(中性チオグリセリン5.9%):水を1:1:1
基本的にはどんな毛髪でも15~20分で還元できるように調整します。
中間水洗時に還元が若干甘いと感じた時には中間処理にて水分油分を重めに残すようにしてアイロン操作で伸ばします。
アイロン操作前・中に水分が足りないときはスチームをあて、油分が足りないときは艶出しスプレーで補って癖を伸ばしやすい水分と油分に調整します。
また、アイロン温度も160~200℃幅で、二回に分ける場合もあります。それは水分の抜き具合というより、抜け具合により…です。
毛髪診断にいくつかチェック項目を書きましたが、具体的な理由が無い場合もありますのでこれ以上の質問は無しで(笑)…
というのも、こうやったらこうなるよね?とか、こうしたらこうなったよね?という結果論からの経験なので、上手く文字で説明できないことにあります。
もちろんどれも具体的な数値化はできません。
つまりそこは“勘”というもので…
ちなみにいい加減な山勘ではありません(笑)
繰り返し何度も縮毛矯正の施術から得られた経験に基づくものです。
最近メールを下さった方達に参考になるかどうか…なれば幸いです♪
最後に、縮毛矯正に限らずですがその経験をさせて頂いたお客様一人一人に今日も感謝しながらの営業です。
では(´・ω・)ノ
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