既にフェイスブックのWECOグループではご紹介してきました…
け、けっしてこちらのブログの存在を忘れていたわけでは…(笑)
ということで~~~4月に発売予定のSD300のご紹介!!
クローダ社KERATEC IFP-HMWの姉妹品
SD300はKereffect™SDの原料生詰販売になります。
過去にKERATEC Pepという同じくクローダ社の低分子スルホン化ケラチンが長らく廃盤していてこの後継版になります。
たびたびPepの後継版が発売したら取り扱いたいといっていたケラチン原料♪
姉妹品ケラテックとの違いは分子量とケラチン濃度になります。
KERATEC IFP-HMW 分子量30000~60000 スルホン化ケラチン5%
SD300(Kereffect™SD) 平均分子量300 スルホン化ケラチン23%
こんなスペックなのですが、どう使うのか?
それにはまずパーマの平衡反応式から~
下記のパーマの平衡反応式を見ての通り一剤を付けると右に向かって①と②の反応が進みます。
①KSSK+RSH⇄KSH+KSSR
②KSSR+RSH⇄KSH+RSSR
この②の右辺RSSRを増やすと逆反応を起こし左へ反応が進みSS再結合へ向かいます。(バックリアクション)
このときKSSRをたくさん増やすために0.5%ブロムで残留還元剤をRSSRに変換し、さらにイージス(高濃度RSSR)を追加します。
増えたKSSRをさらに増やしてSS再結合率を高めるために外部からKSSRに類似したケラチンSD300で代用します。
下記に反応式の様にSD300と還元剤が反応するとSD300のスルホン酸とケラチンが分離して、SD300のミックスジスルフィドを形成します。
SD300+RSH⇄SD300R+HSo3⁻
ここから下記内容はフェイスブックグループで書いた抜粋になります。不足している情報はグループにて参加閲覧下さい。
もう少し砕いて書くと…
①KSSK+RSH⇄KSH+KSSR
②KSSR+RSH⇄KSH+RSSR
髪のSS結合+還元剤⇄髪の1/2シス⇄髪とくっついた還元剤(ミックスジスルフィド)
髪とくっついた還元剤(ミックスジスルフィド)+還元剤⇄髪の1/2シス+還元剤が2つくっついたジチオジグリコール酸
次にリフォールディングで書いたCMADKの話しを思い出して下さい。
CMADK≒ミックスジスルフィド
それを踏まえた上で
②KSSR+RSH⇄KSH+RSSR
のKSSRここにCMADKを増やすもしくは置き換えるとSS再結合が高くなるという事でした。
ただ、毛髪内部で反応させないと…となると低分子のCMADKもしくはその“ナニカ”で代用します。
その“ナニカ”は先ほど書きましたがSD300です。つまり低分子量のスルホン化ケラチン
CMADKをSD300で代用します。ただSD300をミックスSD300にするにはスルホン酸部分が邪魔なので還元剤に混ぜて使います。
するとこういう反応式になります。
①KSSK+RSH⇄KSH+KSSR
このKSSKの部分をSD300にして
①SD300+RSH⇄SD300R+HSo3⁻
理屈をこねくり回して馬鹿じゃね?と思ったら「」部分だけ見て下さいm(__)m
「SD300のスルホン酸を還元剤で外すだけ(笑)
もっと簡単に言えば還元剤に混ぜるだけ♪」
で、何回か書いていますが↓
S-スルホン化ケラチン誘導体から製造されるタンパク質膜およびタンパク質繊維、ならびにそれらの製造方法
※【0011】~【0017】と【0033】~【0038】辺り参照…
マルチアシッドで調整してスルホン酸を外す方法。
この調整法で中間処理や後処理などに使えます。
ただし、pHを7以下へ調整すると一気にミックスが増えすぎて猿割調整液内のミックスがシスチン化してしまうのでpH6以下は使い切りにして下さいというアナウンスでしたm(__)m
※あ、厳密に言えばこれリフォールディングじゃないです。あくまでリフォールディング操作の応用です。
卵を割ってボウルに入れます。
そこにはまあるくふっくらした卵黄…それを火にに通します。
この変性して固まった卵黄をリフォールディング操作して液状に戻します。
ですが、ふっくらした卵黄に戻るはずがありません。
ましてや髪は複雑な構造のたんぱく質、リバースアクションの延長線上ではあるので、一定の効果は望めますが、髪の構造が戻ったわけで無いです。
髪の構造のほんの一部が戻っただけ。
価格は200ml 2800円
全成分
水、加水分解ケラチン、フェノキシエタノール、ピロ亜硫酸Na、ソルビン酸K
※原料生詰め販売により、希釈していない証拠のためキャリオーバー成分も記載しています→(フェノキシエタノール、ピロ亜硫酸Na、ソルビン酸K)
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