ダーさんへ…コメントありがとうございます。
「φ型ケラチンがなぜ酸で縮合するのか?」
は、結論からすればプロトン化したから…です^^
その前に…分かりやすいφ型ケラチンの酸縮合イメージはこちら→φ型ケラチンの優位性
で、理論的なかんじはこちらです↓
pHはアルカリに傾けば傾くほど水酸化物イオン濃度“OH-”が増加し…
酸性に傾けば傾くほど水素イオン濃度“H+”が増加します。
つまり、未修飾のφ型ケラチンはアニオン性物質なので、水溶液中のpHが酸性に傾くことで水素イオン濃度(H+)が高まりプロトン化…+に荷電したことで-に荷電しているφ型ケラチンとイオン結合をした結果が酸縮合なんです^^
さらにφ型ケラチンが等電点以下になると疎水性相互作用によって、 疎水性のアミノ酸だけが集まり分子間で疎水結合し間接的にファンデルワールス力が作用します。
通常毛髪におけるファンデルワールス力の結合強度は…
“ペプチド結合>S-S結合>イオン結合>水素結合>ファンデルワールス力”
の順として弱い結合ですがダメージ の度合いによってはペプチド結合・S-S結合・イオン結合の結合数が総合的に減少し、水素結合同様にφ型ケラチンを酸処理時に起きる疎水結合(ファンデルワー ルス結合)の結合する絶対数が多いのでハイダメージ毛であればあるほど毛髪強度を補強するに有効的な結合といえます^^
酸縮合ってちょっとイオンコンプレックスに似てますけど、別物です^^
余談になりますが…毛髪の安定した状態、等電点pH4.5~5.5がですが、ダメージ毛をφ型ケラチン処理剤で補修しようとしたときに毛髪の等電点に近いpH4で酸縮合させるってなんか面白いですよね^^毛髪の安定する位置が近い感じで♪
「それが理解出来れば他の物質でも応用出来るのかなぁなんて思ってました。」
とのことですが、低分子量の羊毛ケラチンで酸縮合させる原料もありますが、羽毛ケラチンほど高分子化はしませんし、分子量20.000以下まで加水分解した羊毛ケラチンは疎水性を保てず親水性になっていきます。
親水性のケラチンを酸縮合で高分子化したところで親水性の寄せ集め…親水性のままなので補修効果はあまり期待できませんね^^;
もうひとつ…
っても僕のなかであまりに面倒くさそうなので未解決にしてあるプロトン化を利用したスピエラ実験があります。
スピエラはpHがアルカリに傾くとラクトン環が開環し、還元力が弱まるので毛髪を等電点にあわせてからの施術になりますが…
あえて浸透促進のため等電点以下のpH3付近で“酸膨潤”させたあとにスピエラを試そうとおもいましたが…
面倒くさそうなので止めちゃいました…もし良かったらやってみてください^^;
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