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TVで一日に一回は必ず見るのがホームカラーのCM…本当にCMに出演している女優さん・モデルさんはその商品で染めているのでしょうか?…な~んて、まぁいっか^^;
今日は“ホームカラーとサロンカラーの違い。”についてです。
一番分かりやすいのは価格と時間!!
…これ言っちゃうと全国のサロンさんから苦情がくるかな?でも本当の事だから言ってもいいよね^^;
・市販のカラー剤の価格は約¥900~1.800くらい…
・サロンのカラー剤の価格は約¥900~1.800くらい…
※一剤・二剤合わせた平均的な価格…だと思います^^;
メーカーによって様々だけれど、ほとんど同じくらいだとは思います…でもサロンだとカラー剤の原価の8倍近い料金になります…なぜでしょう!?ってことでカラー剤の中身の違いを見てみましょう!!
一番の違いはカラー剤に含まれるアルカリ剤…
このアルカリ剤は何種類かあるんですが、主にサロンカラーで使われる成分はアンモニアといって、pHは高いのですが、徐々に揮発して毛髪内部に残留しにくい、除去しやすいという特徴があります…が匂いは臭い^^;
で、ホームカラーで主に使われるものといえばモノエタノールアミン…アンモニアと違ってpHは低いのですが時間とともにpHは高くなり、毛髪内部に残留しやすい、除去しにくいという特徴があります…そのかわりにメリットとして匂いは少ないです。
違いはアルカリが残留するかしないかってことですね♪
ちなみにアルカリが毛髪内部に残留すると…キューティクルは開きっぱなしになり毛髪内部を形成しているマトリックス(間充物質)が流出!!
…結果として、退色が激しく、開きっぱなしのキューティクルは摩擦によって剥離し、パサパサ・ゴワゴワになってしまいます。
要はアルカリは残留しない事が一番です。
さらにサロンカラーではこのアルカリを調整して、同じ一剤でも微アルカリ剤又は中性カラー剤といった毛先の既染部に配慮した毛先専用のカラー剤を使い分けて塗布されるので、毛先へのダメージが最小に抑えられてますので退色も少なく色持ちが良くなります。
そうはいってもアルカリを使う以上、サロンカラーではアルカリに傾いたpHを弱酸性に戻す為にバッファーという後処理施術もします☆
また二剤の酸化剤についても大きな違いがあります…酸化剤の過酸化水素濃度ですね^^
サロンカラーの過酸化水素濃度の使い分けは…
“根元用・硬毛用”~“軟毛用・ムラ直し用”~“毛先用”~“ハイダメージ用”といった具合に
6%~4.5%~3%~1.5%~0.75%と、ダメージレベル・毛質などによって使い分けます…ほとんどのお客様のケースで4.5%~1.5%の間で施術できますが、ホームカラーの場合6%のみ^^;
ちなみに酸化剤の過酸化水素濃度が高くが毛髪内部に残留すると…太陽の紫外線に反応してヒドロキシラジカル(-OH)を生成…タンパク質やCMCなどに反応してダメージ部分の大きい毛先から退色し、パサパサ・ゴワゴワになります。
この過酸化水素の残留を防ぐためにサロンカラーではヘマチンなどを使って除去しますが、これもホームカラーの場合お客様がヘマチンを用意するのは容易ではありません…ましてやヘマチンは使い方を間違えると大変なことにもなりますし^^;
まとめると…カラー剤の材料価格はほとんど同じでも髪質やダメージレベルに合わせた薬剤設計及び必要な前処理+後処理に掛かる時間とコストがサロンカラー品質でそれが難しいのがホームカラーなのです…ほかに小顔効果や立体的に魅せるセクションカラーなど、技術的な幅広い対応もサロンカラーならではですね☆そう、ただ均一に塗布するだけでは無いのです♪
あとサロンの対応とすれば…ホームカラーは“色むら=ダメージむら”になります。これを繰り返した毛髪はサロンカラーでも難しいケースが出てきますので“あらかじめ予防する”ということを含めて、サロンカラーとホームカラー違いをお客様に説明して予防するのが一番だと思います。
次回はランチオニン辺りについて書いてみます^^
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