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カラー剤とヘマチン

グロスフィリンってタイトルで以前こんな感じに↓

「化学式ではC34H32ClFeN4O4…

で、この“ヘマチン”は鉄(Fe)を有するという特徴ゆえに金属タンパク質なんて呼ばれたりします。さらにグロビンタンパクのヒスチジン残基も併せ持つのも大きな特徴です!!

グロビンタンパクから切り離された状態の“ヘマチン”はケラチンに含まれるヒスチジンと結合します。

※解りやすく例えればマジックテープの引っ掛かるほう(ケラチン)と引っ掛けるほう(ヘマチン)の関係です^^;

もうひとつ、ポルフィリン内にあるビニル基とケラチンタンパクのひとつであるシステインも併せて結合するためにもの凄く毛髪強度がアップするんですね♪」

…と、トリートメントについてヘマチンとケラチンの相性の良さについて書きました。

では、カラーではどのタイミングでヘマチン処理するか?です。

カラーでいえば、乳化時にヘマチンを使用することによってカラー剤の酸化しきれていない酸化染料が酸化重合し、分子量が大きくなるので色の退色防止になるのでヘマチンは後処理に向いています…と、ここまではヘマチンを使いこなしている技術者なら知っている方も多いと思います。

ただ、より綺麗にカラーリングするのであればヘマチンは前処理にも使うべきかな^^まずカラー剤の通り道をCMCで作り、染色作用を高めるプロティキュートCガンマor12等を塗布すると、CMCとアルキル化高分子ケラチンが相互作用し毛髪内部に定着、さらにアルコールを揮発して疎水変換してさらに毛髪内部に吸着。そこヘマチンを重ねづけるとケラチンタンパクが毛髪内部に架橋されてカラーの染色率と持続性をアップさせます!!

もうひとつのヘマチンの効果として、ヘマチンは金属タンパク質といって構造中に“Fe”鉄を含有していますので、あらかじめヘマチン(Fe)が毛髪内部にある場合、カラー剤は毛髪内部のメラニン色素付近に鉄分があると過酸化水素による酸化分解によって活性酸素を促進し、メラニン色素の分解が促進されますのでイメージ通りのクリアな発色が施術しやすくなります☆

※ヘマチンをカラーの前処理で使うときに気をつけたいのが毛髪表面に残さない事!!毛髪表面にヘマチンが残留しているとカラー剤が毛髪表面で酸化重合してしまい色が毛髪内部で発色しなくなるので気をつけましょう^^;

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