※ケブラリンクはあくまで考察であり研究用です。
還元するとSS結合はSHとHSといった感じで架橋が切れます。
この時アルカリで膨潤するとこのSとSの分子間が離れていきます。
離れすぎてしまうとどうなるか?
酸化剤を塗布してもSとSが架橋しません
酸化時に分子間の距離が離れ過ぎているとSS結合出来る数が減り毛髪強度は落ちシステイン酸が増え仕上がりが荒れてしまいます。
ではアルカリ膨潤してSとSが離れすぎてしまったらどうすればいいか?
一つの手段として収斂させて分子間が広がり過ぎない様にすれば再架橋率が高くなります。
このとき1剤に酸を混ぜると還元効率は落ち、中間で酸処理すると急激なpH移行で過収斂を起こしそれはそれでダメージが起きてしまいます。
そんな時に便利なのがケブラリンクのポリフェノールによる収斂効果です。
アルカリでも収斂して過膨潤を抑制します。
ということで検証
SS架橋が少ないであろう15Lvの毛束
1枚目
左の毛束 TG単品
右の毛束 TGにケブラリンク5%
2枚目
過酸化水素6%
システイン酸が発生しやすいようにあえての6%
3枚目
ドライ後の結果
もともと15Lvの毛束にTGは無茶といえば無茶なんですが(笑)
見ての通りケブラリンク入りのが収まりが違います。
今回は収斂効果で分子間を広げ過ぎないで酸化効率の改善の検証でしたが…SSSrateケラチンなど併用するとケブラリンクとケラチンによるタンニン架橋でより収まりも良くなる方法もありますので参考までに。
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