SNSのどこかでチラっとみた記事で気になったのが
・ヘアケアオイルは髪を傷める
・オイルで熱がこもって髪が焼ける
的な内容で最後まで見ずにページを閉じたのですが(笑)
シリコーンオイルと植物油がごっちゃになってたりと滅茶苦茶でした
オイルには植物油・鉱物油・シリコーンオイルがあってヘアケアオイルに使われるのは主に揮発性シリコーンオイルと植物油が多いです。
ざっくりした特徴
植物油…
・空気中の酸素や紫外線アイロン熱で酸化。
・開封したら早ければ2か月~持って半年で酸化。
・いわゆる換気扇の油状態で粘性が増し揚げ物臭が漂い髪に残留しやすく洗っても落ちにくい。
・肌に付けばシミやくすみの原因に。
揮発性シリコーンオイル…
・空気中の酸素や紫外線で酸化しない化学的に不活性。
・アイロン熱では二酸化ケイ素、二酸化炭素、水に分解し二酸化ケイ素が残留して艶になる。基本何も残さないに等しい。
一見植物油はデメリットだらけですが(笑)
ヘアケアに使われる植物油を構成する脂肪酸の約半分はCMC類似脂質といって髪に必要なエモリエント成分。
毛髪ケラチンの抗酸化作用によって内部に浸透した植物油の酸化を抑えますが…量とすれば数滴くらいです。ベタベタくっつけて表面に付着した植物油はもれなく揚げ物臭の原因になります。
揮発性シリコーンオイルだけだと基本何も残らないに等しいのでサラっとはしますが保湿しません。
先ほどケラチンの抗酸化作用で植物油の酸化を抑えると記載しましたが植物油は抗酸化力の強いものと併用することで酸化しにくく出来ます…もちろん揮発性シリコーンオイルと混合することで酸化しにくいヘアケアオイル…皆さんもよくご存知の六花オイルです。
酸化しやすくまた伸びの悪い植物油を、酸化せず非常に伸びの良いシリコーンオイルで薄め使いやすくする。
植物油のメリットは残しデメリットは限りなく無くすそんなハイブリッド処方が主流。
なのに数年前から植物油主体のヘアケアオイルが流行り始めました。
抗酸化のビタミンEが多く含んでいようが何だろうが所詮は植物油
そのカテゴリー内で他の油と比較して若干抗酸化性能が高いだけで、開封した時点で酸化は始まり保存状態によっては2~6カ月で酸化してしまうもの。
最近お客様のカラーの発色が悪いなぁ?とか揚げ物臭がするなぁ?と感じたことはないですか?
もしかしたらヘアケアオイルが原因かも知れないですね。
バタフライも植物性バターメインですが酸化のされやすさの指標でもあるヨウ素価は
シアバター49
ムルムルバター6
クプアスバター29
ミツロウ5
一般的な植物油のヘアケアオイル開封後2~6カ月と比較してかなり酸化しにくい構成で開封後1年はお使い頂けます。
ちなみに数値が高いほど酸化しやすい
サフラワー油150
ヒマワリ種子油142
セサミ油(ゴマ油)118
オリーブ果実油90
ヒマシ油90
などなど
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