GMTはなぜ80%原液で製造されるのか?
チオグリコール酸とグリセリンが原料になるんですが合成すると
GMT(グリセル・モノ・チオグリコレート)60%
GDT(グリセル・ジ・チオグリコレート)10%
GTT(グリセル・トリ・チオグリコレート)9%
TGA(チオグリコール酸)1%
このように生成され、GMT単体で純度80%ということではないんです
副産物としてGMTの2量体GDTや3量体のGTTが出来て合計80%になります。
GMTを使った矯正のとき経験則でお気づきの方も多いとは思いますが
十分な放置時間を置いた方が癖が綺麗に伸びます。
というのもエステル還元剤は両親媒性のため浸透性が上がっていますが、毛髪内部で加水分解を起こさないとまともに還元力を発揮しないからです。
これはスピエラも同様で発売初期によく勘違いされるのがエステル還元剤は即時還元…
正確には即時浸透が正しいかと思います。
スピエラはラクトン環が開環して疎水性還元
GMTは加水分解してグリセリンとチオグリコール酸になり親水性還元として作用します。
GMTを用事調整して髪に塗布すると
・3量体のGTTは時間経過で→2量体のGDTへ
・2量体のGDTは時間経過で→GMTへ
・GMTは時間経過で→チオグリコール酸とグリセリン
つまり…
GTT→GDT → GMT → グリセリン+TGA
こういう風に順番に加水分解を起こします。
同じGMT濃度を使っても放置時間が短いと還元力として使いきれていないので伸ばしにくいというミスマッチが起こります。
髪質にもよりますが20~40分は置きたいですね。
こちらから24時間何時でも簡単に予約できます→ネット予約
美容師友達募集中→Facebook