昨日はお客様から…
「トリートメント意味ないみたいなのが最近よく上がってくるけど(SNS)アレってどうなんですか?」
と、どうなんですか?と聞かれてもむかしから美容師間でもよくある問題でして…(笑)
どこからいえばいいのか
まず羊毛の話からしますが、羊毛でも酸性染料で染色しやすくするためにチオやサルファイト使って表面をプレ処理(微還元)したりします。
またハーコセット加工といってフェルト化(縮み)を防ぐ方法もあります。
還元剤使ってから樹脂コーティングします…そう縮毛矯正的な
ハーコセット加工とは逆に還元剤を使ってスパイラル状(スプリング状)に巻いて反発加工を強める処理…これはパーマですね。
で、ですね。
ケラチンPPTによる加工もあるんですよ。確か東レが特許取った商品があったかと…
イオン結合、水素結合、疎水性相互作用やヒートPPTによる高分子化に架橋剤を使ったりと…
あ、ちなみに架橋剤はジマレイン酸やグリオキシル酸といった酸熱成分
元々は羊毛繊維加工からの技術転用なんですよ^^
効果は
・物理的強度回復 引張強度・伸度の回復(10〜30%向上)
・外観改善 毛羽立ち・チリつき低減
・光沢性 光の乱反射を減らし、自然なツヤ
・肌触り 柔軟性・滑らかさアップ
こういった加工処理のお陰で最近のウール素材は洗っても縮みにくく耐久性があります。
永遠に縮まないとか退色しないというわけではないです。
未処理よりもダメージを予防し長く綺麗な状態を維持できます。
おおよそ50~60回くらいの洗濯に耐えれると言われますが…
話し戻りますがトリートメントって意味あるの?
あると思います。羊毛の処理を髪に置き換えただけ
本質は同じところで髪を補修強化によってダメージを予防し美しい状態を維持する
洗っていれば落ちてきてしまうので再度補修処理を施す。
髪が素の状態に近いままの処理で終わると耐久性がないのでどんどん悪化します
でもたぶんね、トリートメントの語源が治療に由来するからややこしいんだと思うんです(笑)
あくまで補修であって修復ではない…もし僕が過去の投稿で修復という言葉を使っていたらすみません。心の中で補修と呼んでください(笑)
修復でも治すでもない、補修!!
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