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選択的アニオン相殺の術

今日はカラーリングです。

ガツンとトーンダウンならハードルは低いのですが、明度を保ちながら色味を加えるって実は難しい^^;

なんてたって細毛・色素濃いめ・キューティクル厚め…な髪質なので。

薬剤が中途半端だと根元はリフトし過ぎてネモ金…

で、中間は上がりきらずに黒帯…

さらに毛先は濁るか…

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そんな時はこちらスリークエッセンスをチョイ足しします♪

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傷んだ髪は親水化し、極性はアニオンよりになります。

カラー剤の染料…ジアミンは一剤のアルカリと二剤の過酸化水素に反応してジアミンが活性化してカチオンに帯電します。

健康毛の電荷はほぼほぼ±0なので、カチオンよりな染料はす~っと浸透していきますが、ダメージの進行した毛髪はアニオン―よりになるので、内部へ浸透する前に活性化したジアミン+がダメージ部分のアニオン―に捕まり表面で集中的に酸化発色してしまうので、染料が表面で重なり過ぎてしまうために濁った発色をし、また退色が早まりま す。

じゃ、毛先のアニオンを減らせば…ってことでダメージ部分に選択的にカチオンが吸着できる処理剤…それがスリークエッセンスです。

※スリークエッセンスの詳細データは非公開グループにて掲載します。

DPP_4938

薬剤は…

根元12トーンのアッシュとピンク3:1 Oxy4.5%×2

毛先10トーンのアッシュとピンク3:1 Oxy1.5%×2 CMC類似脂質10% スリークエッセンス1プッシュMIX

自然放置15分

明るめ仕上がりなので分かりづらいですが、スリークエッセンスをMIXすると濃く染まります…というより本来の色素量がダメージによってできたアニオンに邪魔されずに浸透発色します。

また、繰り返されたダメージによって不足しているCMC類似脂質を加えることで、よりスムーズに染料が浸透し、高彩度な発色に退色予防の効果が期待できます。

DPP_4935

脱色と染色は同時進行で反応は起きますがCMC類似脂質は一分ほどでど素早く内部へ浸透し、親水化によって失われた薬剤の通り道CMC経路を作ります。

CMC浸透→リフト→酸化発色の順で反応するので簡易なCMC経路再構築&疎水化とカラーリングが同時進行で出来ますが、それはスリークエッセンスでカチオ ンリッチな状態からのアプローチなので、ハイダメージの場合スリークエッセンスをチョイ足しで!!

では(´・ω・)ノ





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