前回の続きです→酸性還元とアルカリ還元
pHが酸性だと水素イオンがたくさんあるからSH基のHがイオン化しにくく
アルカリ性になると水素イオンが減るからSH基の水素がイオン化しやすくなります…と。
またイオン化(チオラート)しやすさは還元剤ごとで違い
例としてチオグリコール酸とスピエラについて書きました。
では同じチオグリコール酸で酸性とアルカリどんな違いがあるでしょう?
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髪は濡れるとアニオンに傾きます。
チオグリコール酸はアルカリ性に傾くほどイオン化してチオールアニオンが増えます
髪もチオグリコール酸もアニオンに傾くのですが…
チオグリコール酸はアルカリ性で還元力が増すほど髪は同じアニオン同士なので反発するので浸透に時間がかかります。
酸性チオだとイオン化しにくいのでチオールアニオンが発生しにくく髪と反発することなくすっと浸透していきます。
まとめると酸性チオグリコール酸は浸透は早いけど還元力は弱い、アルカリ性チオは浸透は遅いけど還元力は強いということになります。
もちろん髪の状態(親水化ダメージの度合い)によるので一概には言えませんが💦
このチオグリコール酸の特徴を使う代表的な還元法でpH移行還元というのがあるのですが
酸性チオグリコール酸で毛髪深部へ短時間浸透→アルカリチオグリコール酸で酸からアルカリへ一気にpHを移行
するとアルカリチオ単品還元と比較して短時間で還元できるのでアルカリによるダメージを最小限に抑えることが出来ます。
1stでは酸チオ、2ndではアルカリ性のチオ以外でもシスやシスアミといったチオグリコール酸より負担の少ない還元剤の組み合わせも有効ですし
2ndのアルカリの強さをコントロールすることで一気に短時間還元からじっくり還元も調整できます。
また1stにスピエラ→アルカリチオというpH移行もありますが意図が少し違うのでこの辺はまたの機会に(笑)
画像は左から
リブラクリーム5…pH6 チオグリコール酸6% ジチオジグリコール酸1%
リブラカール5…pH5.5 チオグリコール酸4% ジチオジグリコール酸1%
リブラジェル5…pH6 チオグリコール酸6% ジチオジグリコール酸1%
リブラスピクリーム…スピエラチオ換算2.5%
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Gioさんnoteから拝借→じっくり還元のすすめ
リブラシリーズのpH移行還元の実例です。
ダメージ差が激しい時には酸性から還元を始めるとリスクは多少抑えることが出来ます。
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