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前処理にジチオジグリコール酸

今日はリタッチ…

のつもりだったけどバッサリいきたいってことで

金太郎にならないように毛先が自然な内側に収まる全体矯正~♪

クセ自体のうねりは強くないんだけど

髪がしっかりしてるから大きく膨らませるように浮いちゃう感じのクセ

しっかりボリュームを抑えたいのと柔らかい質感にしたいので…

 

スパッと切って

前処理にはスポイトでイージス(ジチオ3.5%)を塗布

TGクリーム(アルカリチオ7%)とJ7+(中性チオグリ5.9%)を3:1で割った総量にキャンサー29(キレート剤)を5%ミックス

一発塗布

30分放置

中間はいつものミラーズアリスとラメールトリートメントに五花オイル塗布&ドライ

ネープは220℃シングルアイロン、その他180℃ダブルアイロン

酸化。

上手に収まってくれました♪

今日はイージスを毛先の前処理に使いました

あまりブログでは書かないけど、実はこれよくやるんです。

ジチオジグリコール酸はチオを止めるってよく言うけど…

この場合は還元を止めるわけでは無く

①KSSK+RSH⇄KSH+KSSR

②KSSR+RSH⇄KSH+RSSR

↑の②式への反応を抑えて出来るだけ①式で終わる様に反応調整しているだけです。

ミックスジスルフィドはアイロンの加熱時にSS再架橋しますので、前処理でイージスを使うことでSS再架橋率が高い=ダメージが少ない矯正が可能になります♪

 

こちらイージス(ジチオジグリコール酸処理剤)の詳細です↓

 

特徴

・酸化エラーの解消

・ごわつきの原因であるミックスジスルフィドを減少させ(ダメージの軽減)、しなやかで柔軟性のある仕上がりにできます。

・中間水洗後に塗布することでキューティクルやマトリックスのSS架橋密度回復。

・還元剤の働きを止めることができます。

 

使用方法

・コールドパーマ

テストカール→イージス塗布3分×2回塗布→ブロム酸で5分+5分酸化

・クリープパーマ

テストカール→中間水洗→クリープタイム→イージス3分→ブロム酸で5分+5分酸化

・矯正・デジ

還元テスト→中間水洗→イージス3分→水洗後セット面で熱処理→過酸化水素1分酸化

 

反応過程

バックリアクション(リバースアクション)…還元剤で開裂したSS結合がうまく元のSSへ再結合できない為にダレやダメージが起きてしまいます。この再結合率を高くするための操作がバックリアクションです。

RSH(還元剤)を塗布するとKSSK(ケラチン)が開裂しKSH(1/2シス)とKSSR(1/2と還元剤がくっついたミックスジスルフィド)になります。これが①式

さらにKSSR(ミックスジスルフィド)とRSH(還元剤)が反応し(1/2シス)とRSSR(ジチオジグリコール酸)が生成されます。

①KSSK+RSH⇄KSH+KSSR

②KSSR+RSH⇄KSH+RSSR

この反応式は平衡反応と言ってヤジロベーの様にバランスを取るように行ったり来たりします。

この①式の→への反応、さらに②の→への反応をイージスを塗布することで逆に←へと反応させると最終的には2剤を使わずにSS再結合を促進しダレやダメージを抑制します。

※完全にSS再結合しないため2剤による酸化は必要です。

イージスを塗布してRSSR(ミックスジスルフィド)が増えると左へ移行しKSSR(ミックスジスルフィド)が増えるとKSH(1/2シス)が増えKSSKとSS再結合へ向かいます。

↑の※印でも書きましたが完全に制御は出来ないので2剤による酸化は必要です。

またイージス塗布することによって残留した還元剤をジチオ化することでバックリアクションを促進します。

 

では( ´ ▽ ` )ノ

 

 





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