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酸リンスとバッファー剤

「酸リンスをネットで調べていたら売ってる酸リンスはどれも効果が無いに等しい

クエン酸で対応できるとありました。

パーマにとっての酸リンスと酸度の関係を教えて下さい」

というメールを頂いたので独断と偏見でお答えします^^;まずはじめに酸リンスとバッファー剤の僕の認識です↓

・酸リンス=短期的に酸性に傾ける、酸度が低い。

・バッファー剤=中長期的に酸性に傾ける、酸度が高い。

ブロム酸は酸性領域のほうが活性化しますので、SH-HSからS-Sへとしっかりと再結合させるためにパーマの一剤でアルカリに傾いた毛髪を酸性側に傾けなければなりません。

パーマの中間処理のときは酸リンスで十分だと思います…というのも、クリープパーマとアルカリで実験したときのことですが、酸リンスやバッファー剤無しで中間水洗のみでも、中間水洗後直後は中性のpH6.8→5分後にはpHが7.7→10分後にはpH7.9と、まだ中性域でした。

何が言いたいかというと、ブロム酸は7分×2度付けが多いと思いますが、中間水洗がしっかりしていればブロム酸を14分間付けている短時間だったら短期的に酸性に働く酸リンスで十分じゃない?ってことです^^;

また、WECO BASEではカラーとパーマの同時施術はしませんが、カラーとパーマの同時施術の際にバッファー剤だと中長期的に酸性に傾くので、パーマ後のアルカリカラーに影響しますし、先にアルカリカラーをするとパーマの二剤(ブロム酸)のためpHを下げる必要があります…ということはpHによる色調変化が起きますよね^^;二剤を過酸化水素で対応する手もありますが…。

話しは戻りますが、パーマの中間処理時に使うのは酸リンスで十分だと思います。しかし、後処理にはバッファー剤が必要だとも思います…だって残留アルカリでダメージの進行が気になるから^^;

ということで…

「酸リンスをネットで調べていたら売ってる酸リンスはどれも効果が無いに等しい、クエン酸で対応できるとありました。」…バッファー効果が無い事分かりますが、一時的に酸性に傾けることは可能で、効果が無いということはないと思います^^;薬局で販売しているクエン酸を1%溶かしたクエン酸リンスで十分です♪

「パーマにとっての酸リンスと酸度の関係を教えて下さい」…カラーとの同時施術を考えなければバッファー剤と酸度の関係を研究した方が良い結果が出やすいと思います。酸リンスの場合時間経過とともにパーマの一剤に含まれるアルカリに干渉されて、徐々にpHがアルカリに傾いてきますので^^;バッファー剤の場合は酸度は高いけれど毛髪の等電点を保ち、ある程度アルカリ剤でアルカリ干渉しても毛髪の等電点を維持する力が強い…つまりアルカリに動じないのがバッファー剤です。

とはいっても製造メーカーさんによってバッファー剤の性能(酸度)は全く違うのでいろいろ試して下さい^^;

あと、先ほどもちょっと触れましたがカラー施術のみのときは酸リンスもバッファー剤も使わないほうが良いです…カラー剤はpHによって色調変化して色味がくすみやすい傾向になるので^^;

それでも残留アルカリによるダメージが気になるのであれば時間をゆっくりと5分くらいかけながらバッファー剤を薄めのものでpHをゆっくりと等電点へ戻すと色調変化が起き難いですよ。

でもオススメは酸リンスやバッファー剤など使わず、一週間お客様に髪を洗ったら直ぐに完全ドライをしてもらうこと!!

いくら毛髪内部にアルカリが残留していてもシャンプー直後はほぼ中性…コンディショナーやトリートメントするなら弱酸性です…クリープパーマとアルカリのときの実験の様に、髪が濡れたまま放置すれば残留アルカリによってpHは時間経過とともにアルカリに傾いてダメージを起こしますが^^;

なのでシャンプー後すばやく乾かしてpHがアルカリに傾く前に乾かしてしまえば問題無いのでは?

“水の無い所にpHは無し”ってね^^

※急いで書いたので、乱文・誤字・脱字はお許し下さい。





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