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酸性還元とアルカリ還元

pHってなんて読みますか?

僕はペーハーって覚えたのでずっとペーハーペーハー言ってたんですが…

ドイツ読みでペーハー

英語読みでピーエッチ

当初はペーハーが主流だったけど国際単位でピーエッチに統一したんですって。

ピーエッチって言うんですよ!!って注意されてもなかなか直らないもんですね💦

そのpHは日本語で水素イオン濃度のことなんですが…

水素イオン(H+)が多く、水酸化物イオン(OH-)が少ないと酸性

水酸化物イオン(OH-)が多く、水素イオン(H+)が少ないとアルカリ

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ちょっと前置きが長くなりましたが^^;

今日のお題~酸性還元とアルカリ還元~のお話です。

むかしからアルカリ性のチオグリコール酸が主流なのは扱いやすく還元力があるからですが

最近は酸性還元剤が増えてきました。

還元剤は構造中にSH基を持っていて、チオール基とか聞いたことがあると思います。

このSH基の水素がイオン化するとチオラートアニオン(S-)といって還元力を発揮します。

ちなみに酸性だと水素イオンがたくさんあるからSH基のHがイオン化しにくく、アルカリ性になると水素イオンが減るからSH基の水素がイオン化しやすくなります。

簡単に言うとアルカリ性に傾くほど還元剤がイオン化しやすいのでチオラートアニオンが増えて強い還元力がある状態になります。

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ただこのイオン化のしやすさというのは還元剤ごとに違いがあります。

pkaという指標があって酸解離定数のことなんですが

くだいていうと酸(還元剤)が解離(イオン化)する定数(値)です。

で、この値が小さいほど低pHでもチオラートアニオンを生成しやすく還元力を発揮します。

例えば…

チオグリコール酸のpka10.40

スピエラのpka6.90

チオグリコール酸の本気の還元力はpH10.40の時です…アルカリの強さで髪は溶けますけど(笑)

…あと薬機法上限はpH9.6までしか作れないのでチオグリコール酸は本気出せない奴です。

スピエラはpH6.90で本気の還元力が出せます。

その他還元剤が気になる方はこちら→還元剤のpkaと-logPow 一覧

この2つの還元剤を比べるとチオグリコール酸で強い還元力を使おうとしたら強アルカリで髪が加水分解(アルカリダメージ)覚悟で

スピエラなら髪の等電点に近い酸性域で還元できるからアルカリダメージがほぼない状態で施術できます。

理屈の上では(笑)

実際には対象の毛髪状態、還元場所や分子構造など様々な要因でチオグリコール酸の様にスピエラは使えませんし、逆も同じです。

画像は左から

リブラクリーム5…pH6 チオグリコール酸6% ジチオジグリコール酸1%

リブラカール5…pH5.5 チオグリコール酸4% ジチオジグリコール酸1%

リブラジェル5…pH6 チオグリコール酸6% ジチオジグリコール酸1%

リブラスピクリーム…スピエラチオ換算2.5%

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このブログの書き始め本当は~酸性チオグリコール酸とアルカリチオグリコール酸~というタイトルつけてて深堀したかったのですが(笑)

それはまたの機会にm(__)m





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