SNSでよく見かける時短矯正…
全ての時短矯正が悪いとは思いませんが中には安易に工程を省略したことによってビビリになるケースもあります。
一番多く…また省略してはいけないのが縮毛矯正の2剤処理をアルカリカラーで代用するというもの。
アルカリカラーの酸化剤を利用し、縮毛矯正の2剤処理とカラーリングを同時に施術する
どちらも酸化処理なのでこれは一見理にかなった施術に思えるかもしれませんが…
毛質次第ではビビリます。ビビリが発生しなかったとしても癖戻りが起きやすくなったり、デジタルパーマや矯正が出来なくなるリスクが格段に上がります。
なぜそんなことが起きるのか?
そもそも酸化剤濃度が2倍近くある。
縮毛矯正の2剤処理に使われる2剤の過酸化水素濃度は平均1.5%
それに対してカラー剤の過酸化水素は6%…1剤と2剤を1:1で割ると3%、ハイトーンの1:2だと4%になります。
単純に2倍以上の酸化剤濃度で酸化処理を行うとどうなるか?
過酸化水素が低濃度であれば開裂したSHがSS結合に戻りますが、酸化剤濃度が高いとSH同士をSS結合させるよりも素早く反応しSH単独で酸化してシステイン酸へ変性させます。
システイン酸になってしまうと不可逆な反応物質に変化するので次回再還元が出来なくなります。
還元剤で開裂させたSS結合の大部分がシステイン酸へ変化すると形状が保てないため、癖戻りの様になったりぼわぼわとした質感でまとまりません。
最悪ビビリが発生することもあります。
また原因は過酸化水素の濃度だけの話ではありません。
・縮毛矯正の2剤は約pH3
・カラー剤のpHは約10~11
というように実行pHの条件がまったく違います。
過酸化水素はアルカリ条件下でヒドロペルオキシドアニオンという強力な酸化種に変貌します。
約pH3の過酸化水素であれば穏やかな酸化反応ですが、約pH10の過酸化水素だと過激な酸化反応をおこします。
もしかしたら一回や2回なら平気かもしれませんが…内部ではどんどん還元剤が効かない髪に変化します。不可逆反応なので一度間違った処理した箇所は2度と元に戻ることはありません。
ちなみにエイジング毛・軟毛・細毛・ハイトーンカラー・アイロン使った普段のスタイリングでの熱変性では高確率でビビリやすくなります→なぜかというと十分な形状安定させるSS結合がもとから少ないからです。

一応同時施術においてやりようはあります。
縮毛矯正の2剤処理をしてからカラーリングです。
はい、当たり前のことですがこれがビビリや還元剤が効かなくなる髪質を予防するうえで当然の処理方法になります。
…とはいってもお客様の髪と長く付き合っていくためにWECO BASEでは同日施術はしませんけどね。
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